ホテルのバーに初めて訪れる際、多くの人がその相応しい服装について頭を悩ませるようです。特に高級ホテルのラウンジやオーセンティックなバーとなると、カジュアルな格好でも良いのか迷いますよね。
この記事ではホテルのバーを利用する際の服装に関するあらゆる疑問について解説します。
例えば、大学生が少し背伸びをして利用する場合や、女性が一人で過ごす夜、出張先の男性が立ち寄るシーンまで、具体的なコーディネートを解説。
また、夏場の注意点から帝国ホテルやブルガリホテル、そしてラッフルズホテルのような世界的な高級ホテルで求められるドレスコードの傾向までご紹介します。
この記事を読むことでバー利用の際の服装で迷うことなく、特別な空間を心から楽しめるようになるはずです!
【記事のポイント】
- ホテルバーにおける基本的な服装マナーとスマートカジュアルの定義
- 【男女別】具体的なコーディネート例とおすすめアイテム
- 【シーン・ホテル別】TPOに合わせた服装選びのポイント
- 服装で失敗しないためのNG例と注意点
失敗しないホテルバー利用時の服装の基本ルール
- 押さえておきたい男性の服装ポイント
- 品良く見せる女性の服装ポイント
- カジュアルな服装はどこまで許される?
- オーセンティックバーでの服装
- ラウンジで過ごす夜の服装
- 夏の時期に注意すべき服装
押さえておきたい男性の服装ポイント
ホテルのバーを訪れる男性の服装は、「清潔感」と「上品さ」という2つのキーワードが最も重要になります。基本のスタイルはフォーマルすぎず、かといってラフすぎない「スマートカジュアル」です。
これは単にきれいめな私服というだけでなく、その場にいる他のお客様やスタッフへの敬意を示すための装いでもあります。
具体的にはトップスは襟付きのシャツが最も無難で好印象を与えます。色は白やサックスブルーが清潔感を演出しやすく、素材はドレッシーなブロード生地や、少しこなれた印象になるオックスフォード生地が良いでしょう。
ボトムスはウール素材のスラックスや、プレスラインの入ったチノパンが適しています。ジーンズを選ぶ場合はダメージ加工や派手なウォッシュ加工のない濃紺のリジッドデニムなどを選び、あくまで「きれいめ」を意識してください。
そして、最も手軽に品格を上げ、コーディネートを引き締めるアイテムがジャケットです。季節に合わせたテーラードジャケットを一枚羽織るだけで、全体の印象が格段に向上します。
春夏はリネンやコットン、秋冬はウールやツイードといった素材を選ぶと、季節感も演出できてお洒落です。
足元は革靴が基本です。紐付きのダービーシューズや着脱しやすいローファーなどがどんなスタイルにも合わせやすいでしょう。
近年は上質なレザースニーカーも許容される場面が増えましたが、格式高いバーでは避けた方が無難です。また、言うまでもありませんが、サンダルやクロックス、短パンはほとんどのホテルのバーやラウンジで明確なNG項目なので絶対に避けましょう。
男性の服装 基本アイテムと選び方のコツ
- トップス:襟付きのシャツ(ブロード、オックスフォード生地など)。シワのないよう手入れされていることが大前提。
- ボトムス:スラックス、チノパン。センタープレスが入っているとよりドレッシーな印象に。
- 羽織り:テーラードジャケット。自分の体型に合ったサイズ感のものを選ぶことが重要です。
- 靴:革靴(ローファー、ダービーシューズなど)。きれいに磨かれているか出発前に確認しましょう。
「仕事帰りにふらっと立ち寄りたい」という場合でも、職場のデスクやカバンにジャケットを一枚常備しておくと非常に便利です。ネクタイは外してシャツの第一ボタンを開けるくらいが、リラックス感と品を両立できておすすめです。
また、香水は控えめにすることも重要なポイントです。お酒や料理の香りを楽しむ場所なので、すれ違った時にほのかに香る程度がスマートですね。
品良く見せる女性の服装ポイント
女性がホテルのバーへ足を運ぶ際の服装は、上品さと華やかさのバランスが鍵となります。
男性同様に「スマートカジュアル」が基本ですが、より自由度が高く、女性らしさを表現できるアイテムを選ぶことで、その場の雰囲気を一層楽しむことができます。
最も簡単で間違いのない選択は、一枚でコーディネートが完成するワンピースです。身体のラインを拾いすぎない、ひざ丈からロング丈のエレガントなデザインを選びましょう。
素材はとろみのある生地や、季節によってはツイード素材なども高級感を演出できます。また、ブラウスにスカートやきれいめなパンツを合わせるスタイルも定番中の定番。
シルクやサテンなど光沢のある素材や、繊細なレース、首元が華やぐボウタイ付きのデザインなどを選ぶとぐっと洗練された印象になります。
注意したいのは露出の度合いです。デコルテが大きく開いたデザインや背中が大胆に開いたもの、短すぎるスカートは避けましょう。
あくまでも品のある肌見せを心がけることが大切です。また、ホテル内は冷房が効いていることが多いため、ジャケットや上質なカーディガン、大判のストールなど羽織れるものを一枚持っていくと非常に便利です。体温調節だけでなくコーディネートのアクセントにもなります。
足元はパンプスやヒールのあるサンダルが基本。フラットシューズでもポインテッドトゥのデザインなど、きれいめなものであれば問題ありません。
バッグは大きすぎる通勤用のトートバッグよりも、小ぶりなハンドバッグやクラッチバッグの方が全体のバランスが良く、スマートに見えます。
夜の照明に映えるよう、控えめな輝きのアクセサリーをプラスするのも忘れないようにしましょう。
避けるべき服装・アイテム
過度な露出(ミニスカート、胸元の深い開きなど)、カジュアルすぎるロゴTシャツやスウェット、ダメージジーンズ、スニーカー、ビーチサンダルなどはホテルの格調高い雰囲気を損なう可能性があるため避けるのが無難です。服装は周りのお客様への配慮でもあることを心に留めておきましょう。
カジュアルな服装はどこまで許される?
「スマートカジュアル」という言葉は非常に便利ですが、その解釈はホテルやバーの格によって異なり、明確な定義がないため悩みの種になりがちです。ホテルのバーにおけるカジュアルの境界線は、「清潔感があり、だらしなく見えないか」「周囲の雰囲気を壊さないか」という2点が大きな判断基準となります。
例えば同じTシャツでも、ヨレヨレのプリントTシャツはNGですが、上質なコットン素材で体のラインをきれいに見せる無地のTシャツにジャケットとスラックスを合わせれば、十分にスマートカジュアルとして成立することがあります。
デニムも同様で、色落ちやダメージ加工が激しいものは避け、濃色でセンタープレスの入ったスラックスのようなシルエットのものを選ぶのが最低限のマナーです。
アイテム別「スマートカジュアル」許容範囲の目安
アイテム | 許容されやすい例 (OK) | 避けるべき例 (NG) |
---|---|---|
Tシャツ | 上質な無地・光沢感のある素材+ジャケット着用 | 大きなロゴ・プリント、首元がよれたもの |
デニム | 濃色・ダメージなし・細身のシルエット | 激しい色落ち・ダメージ加工、ワイドすぎるシルエット |
スニーカー | レザー素材・シンプルなデザイン(白・黒など) | ランニングシューズ、ハイテク系、汚れているもの |
セーター/ニット | ハイゲージのウール・カシミヤ素材 | 毛玉が多い、ローゲージのざっくりしたもの |
結局のところ、アイテム単体でOKかNGかを判断するのではなく、全体のコーディネートとして品格が保たれているかが重要です。
カジュアルなアイテムを一つ取り入れるのであれば、他のアイテムはすべてきれいめなもので揃えるなど、全体のバランスを強く意識することがお洒落上級者に見せるコツでもあります。
もし服装に迷ったら、「高級レストランでのディナーに行ける服装か?」を一つの基準にすると考えやすいです。
あるいは「大切な取引先との会食」や「パートナーの両親との食事会」をイメージするのも良いでしょう。そう考えると自然と適切な服装が選べるはずです。
オーセンティックバーでの服装
オーセンティックバーとは、その名の通り「本物の、正真正銘の」バーを指し、豊富な知識と高い技術を持つバーテンダーが本格的なカクテルを提供してくれる、重厚で落ち着いた空間が特徴です。
ホテルのメインバーも多くがこのタイプに分類されます。こうした場所ではその場の雰囲気に敬意を払った、より一層きれいめな服装が求められます。
明確なドレスコードが掲げられていなくとも、暗黙の了解としてラフな服装は歓迎されません。男性はジャケットスタイル、女性はワンピースやセットアップなど、少しフォーマルを意識した服装が望ましいでしょう。
オフィスカジュアルよりもワンランク上の、「少し特別な日のデート」や「記念日の会食」に行くような服装をイメージするとまず失敗はありません。
オーセンティックバーの最大の魅力は、静かで洗練された大人な空間そのものです。その雰囲気を壊さないよう派手な色や柄物は避け、ネイビー、グレー、チャコール、ベージュ、ボルドーといった落ち着いたシックな色味でまとめると、空間にすっと溶け込むことができます。
店内は照明が落とされていることが多いため、シルクやサテン、ベルベットといった光沢のある素材や、小ぶりながらも光をきれいに反射するダイヤモンドやゴールドのアクセサリーを取り入れると、薄暗い中でも顔周りが華やぎとても素敵です。
ラウンジで過ごす夜の服装
ホテルのラウンジはバーとしての機能だけでなく、日中はカフェやアフタヌーンティー、待ち合わせ場所としても利用される多目的な空間です。
そのため、重厚なオーセンティックバーほど厳格な雰囲気ではありませんが、やはりホテルの「顔」となる場所なので、時間帯に合わせた品のある服装を心がけましょう。
特に夕方から夜にかけての時間帯は重要です。照明も落ち、ピアノの生演奏が始まるなど、雰囲気がぐっと大人っぽくムーディーに変わります。
日中にカフェとして利用する際のカジュアルな服装のまま過ごすのではなく、夜に向けて少しドレッシーな要素をプラスするのがおすすめです。
例えば、日中はパンツスタイルで活動的に過ごしていても、夜ラウンジに行く前にトップスを華やかなシルクのブラウスに着替えたり、アクセサリーをパールやゴールドの大ぶりのものに変えたりするだけでも印象は大きく変わります。
男性であれば、日中はノーネクタイでも夜はネクタイを締め直したり、ポケットチーフを挿したりするなどの一手間が、その場にふさわしい洗練された装いへと導いてくれます。
景色が美しい高層階のラウンジであれば、窓に映る自分の姿も意識してシルエットの美しい服を選ぶと、より一層特別な時間を過ごせるでしょう。
夏の時期に注意すべき服装
日本の夏は湿度も気温も高く、どうしても服装がラフになりがちですが、ホテルバーでは季節を問わず品格が求められます。涼しさと上品さを両立させることが、夏の服装選びで最も重要なテーマです。
環境省が推奨する「クールビズ」も、あくまでビジネスシーンが基本。ホテルという非日常空間では独自の基準が求められます。(参照:環境省「令和6年度クールビズについて」)
男性の場合、半袖シャツでも問題ありませんが、だらしなく見えないようジャストサイズを選びましょう。よりお洒落に見せるなら、通気性の良いリネン素材の長袖シャツの袖を無造作にまくるスタイルがおすすめです。
最大の注意点は短パンとサンダルです。これらは多くのホテルで明確に禁止されていることが多いので、たとえ高級ブランドのものであっても絶対に避けてください。
女性はノースリーブのワンピースやブラウスも素敵ですが、前述の通り、冷房が強く効いていることが多いため、ストールや薄手のカーディガンは必須アイテムと言えます。
足元はきれいめなデザインのミュールやストラップサンダルは問題ありませんが、ゴム製のビーチサンダルやラフなトングサンダルは絶対にNGです。
素材選びも重要で、リネンやコットン、シアサッカーなど、見た目にも涼やかで通気性の良い天然素材を選ぶと、快適さとエレガンスを両立できます。
夏の服装 NG例と対策
- 男性:タンクトップ、短パン、ビーチサンダル、スポーツサンダル。
- 女性:過度な露出(キャミソール一枚など)、水着のようなデザイン、ビーチサンダル。
- 男女共通:汗ジミが目立つ服装(対策:吸湿速乾性のインナーを着用)、シワだらけの服(対策:防シワ加工の素材を選ぶ)。
具体例でわかるホテルバーに適切な服装の選び方
- 大学生が初めて行く時の服装
- 一人でも気後れしない服装のコツ
- 高級ホテルにふさわしい服装とは
- 格式高い帝国ホテルの服装
- ブルガリやラッフルズホテルの服装
- ホテルのバーに相応しい服装について総括
大学生が初めて行く時の服装
大学生が誕生日や記念日などの特別な機会にホテルのバーへ行く際は、少し背伸びをしたお洒落を楽しみつつも、TPOをわきまえることが大切です。
無理に高価なブランド品で固める必要は全くありません。むしろ、年齢不相応なブランド選びはかえって悪目立ちしてしまう可能性もあります。重要なのは年齢に合った清潔感と品のあるスタイルです。
ユニクロ、GU、ZARAといったファストファッションのアイテムでも、選び方と組み合わせ次第で十分に素敵なコーディネートが可能です。
男性ならアイロンのかかった白シャツに、センタープレスの入ったネイビーのスラックス、手入れされたローファー。女性なら体のラインをきれいに見せる無地のワンピースや、とろみ感のあるブラウスに揺れ感のきれいなロングスカート、といった組み合わせがおすすめです。
プチプラでも高見えするコーディネートのコツ
- 素材感に注目する:ポリエステルでもシルク風の光沢や落ち感のある生地を選ぶと安っぽく見えにくくなります。
- ベーシックカラーを選ぶ:黒、ネイビー、白、ベージュ、グレーといった基本色でまとめると、上品で落ち着いた印象になります。
- サイズ感を重視する:ジャストサイズか少しゆとりのあるきれいなシルエットのものを選びましょう。ダボダボはNGです。
- 小物で差をつける:靴やバッグだけでも少し質の良いものを選ぶと、全体のコーディネートが格上げされます。
たとえ友人同士で行く場合でも、普段のサークルの飲み会のようなラフな服装は避けましょう。「少しお洒落なレストランでコース料理を食べる」くらいの感覚で服を選ぶと、ちょうど良いバランスになります。
何より、その場にふさわしい服装をすることで自分自身の気分も高まり、特別な体験をより深く味わうことができるはずです。
一人でも気後れしない服装のコツ
一人でホテルバーを訪れ、静かにグラスを傾ける時間は、自分と向き合うための何物にも代えがたい贅沢なひとときです。
周囲の目を気にしすぎず、心からリラックスできることが一番ですが、同時に空間に敬意を払い美しく馴染む配慮も忘れたくないものです。
過度にお洒落をする必要はありませんが、背筋が伸びるような自信を持って過ごせる服装を選びましょう。
おすすめは上質で着心地の良い、落ち着いた色味のベーシックなアイテムでまとめるスタイルです。例えばカシミヤのニットにシルエットの美しいウールのパンツ。あるいは肌触りの良いシルクのシャツワンピースなどはどうでしょう。
シンプルながらも素材の良さが際立つコーディネートは、一人で過ごす静かな時間にぴったりです。カウンター席に座ることが多いので、座った時の見え方、特に上半身の印象を意識すると良いでしょう。
丈の短すぎるスカートは足の置き場に困ったり、隣の席が気になったりするため、パンツスタイルやミディ丈以上のスカートが安心です。
また、アクセサリーは大ぶりで華美なものよりも、控えめながらも上質なものを一つだけ着けるなど、細部にこだわることで洗練された大人の雰囲気を演出できます。バーテンダーとの会話のきっかけになるような、ストーリーのある腕時計やブローチなども素敵ですね。
高級ホテルにふさわしい服装とは
「フォーブス・トラベルガイド」などで五つ星の評価を得るような高級ホテルのバーでは、ドレスコードとして「スマートカジュアル」が指定されていることがほとんどです。
これは、単なる「きれいめな普段着」ではなく、「上品で洗練され、場の雰囲気を高めるための服装」と理解するのが正しいでしょう。
男性は季節感を問わずジャケットの着用がほぼ必須と考えるべきです。インナーは襟付きシャツが基本であり、Tシャツやポロシャツは避けた方が無難です。ノーネクタイでも構いませんが、ネクタイをしていた方が全体の雰囲気が引き締まります。
女性はエレガントなワンピースやドレス、または質の良いブラウスとスカートやパンツのセットアップなどがふさわしい選択です。
素材もシルクやカシミヤ、上質なウール、繊細なレースなど、高級感のあるものを選ぶと、ホテルの格調高い雰囲気に自然とマッチします。
バーの種類別ドレスコード詳細
バーの種類 | ドレスコードの目安 | 男性の服装例 | 女性の服装例 | 避けるべきアイテム |
---|---|---|---|---|
街中のカジュアルバー | 特になし(清潔感が重要) | Tシャツ、デニム、スニーカー | カットソー、スカート、スニーカー | 作業着、極端に汚れた服 |
ホテルのオーセンティックバー | スマートカジュアル | 襟付きシャツ、チノパン、革靴 | ブラウス、きれいめパンツ、パンプス | Tシャツ、サンダル、短パン |
五つ星など高級ホテルのバー | スマートカジュアル以上 | ジャケット、スラックス、革靴 | ワンピース、セットアップ、ヒール | デニム、スニーカー、露出の多い服 |
高級ホテルでは服装だけでなく、時計やバッグ、靴などの小物まで含めてその人の品格が見られています。トータルで洗練された印象を心がけることが、その場を最大限に楽しむための重要なマナーと言えるでしょう。(参考:Forbes Travel Guide – Tokyo Hotels)
格式高い帝国ホテルの服装
1890年の開業以来、日本の迎賓館として国内外の賓客をもてなしてきた帝国ホテル。フランク・ロイド・ライトが設計した「ライト館」の意匠を継ぐメインバー「オールドインペリアルバー」をはじめ、そのバーやラウンジは長年の歴史と伝統に裏打ちされた、非常に格式高い空間です。
ここを訪れる際はその歴史と文化に敬意を払った服装が求められます。
帝国ホテルの公式サイトには、レストランやバーラウンジに限らず、館内利用時の服装について「極端に露出の多い服装や部屋着、短パンやサンダル履きといった軽装でのご通行をご遠慮いただいております」と明確に記載されています。
この情報からも、バー利用時には男性は最低でも襟付きシャツとスラックス、できればジャケットを着用するくらいの意識で臨むのが最も安全かつスマートです。
女性も同様にカジュアルすぎる服装は避け、エレガントなワンピースや品の良いスーツスタイルが好ましいでしょう。
特に、帝国ホテルには着物で訪れる女性客も少なくありません。そうした方々と同席しても見劣りしない、クラシカルで品の良い装いを意識することが大切です。
流行を追いすぎた奇抜なデザインよりも、上質な素材で丁寧に作られた普遍的で美しいスタイルのほうが帝国ホテルの重厚な雰囲気にはよく似合うことでしょう。
このように、公式サイトでドレスコードを事前に確認するのは、ホテルへの敬意を示す意味でも非常に重要なマナーです。
特に歴史と格式のあるホテルほどルールが明記されていることが多いので、訪問前のチェックを習慣にしましょう。
ブルガリやラッフルズホテルの服装
ブルガリホテル東京やシンガポールのラッフルズホテルのような、世界に名だたる外資系のラグジュアリーホテルのバーは、日本のクラシックホテルとはまた違う、モダンで洗練されたインターナショナルな雰囲気が特徴です。
こうしたホテルでは伝統的なクラシックスタイルも素敵ですが、少しモード感やトレンドを取り入れたファッションも良く映えます。
ただし、その根底にあるのは常に「エレガンス」です。男性ならイタリアンブランドのような身体のラインを美しく見せる細身のスーツやジャケットスタイル、女性ならミニマルながらもカッティングの美しいドレスや、上質な素材のパンツスタイルなどがおすすめです。
ブルガリに代表される宝飾ブランドが手掛けるホテルでは、洗練された小物使いもコーディネートの重要なポイントになります。ジュエリーや時計、バッグなどでさりげなく個性を表現するのも良いでしょう。
一方でシンガポールスリング発祥の地として有名なラッフルズホテルの「ロング・バー」は、床に落花生の殻を捨てる習慣があるなど比較的カジュアルな雰囲気ですが、メインバーである「ライターズ・バー」やロビーラウンジでは、やはりスマートな装いが求められます。
国際的なトップビジネスマンやセレブリティが集まる場であることを意識し、グローバルスタンダードな上品さを心がけることが重要です。
ホテルのバーに相応しい服装について総括
- ホテルバーの服装はスマートカジュアルが基本
- 最も重要なのは清潔感と品格
- 男性は襟付きシャツやジャケットが安心
- 女性はワンピースやブラウススタイルが定番
- カジュアルな服装は全体のバランスが重要
- 短パンやビーチサンダルは基本的にNG
- オーセンティックバーではよりきれいめを意識
- 夏の服装は涼しさと上品さの両立がテーマ
- 冷房対策の羽織ものは女性の必須アイテム
- 大学生はプチプラでも高見えする清潔感を
- 一人で行く際はリラックスできる上品な服装を
- 高級ホテルではジャケット着用を推奨
- 帝国ホテルのようなクラシックホテルでは伝統を意識
- 外資系ラグジュアリーホテルではモダンな洗練さを
- 迷ったら「高級レストランに行く服装」を基準に考える
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