アフタヌーンティーといえば、ホテル等のラウンジで過ごす優雅で特別なひと時を連想される方も多いでしょう。
近年では「ヌン活」という言葉も生まれ、SNS映えする美しいスイーツや洗練された空間が、世代を問わず多くの人々を魅了しています。
しかし、その非日常的な魅力とは裏腹に「どんな服装で行けばいいの?」「マナー違反で恥ずかしい思いをしたくない…」といった服装に関する悩みは多くの方が抱えるところです。
ここでは、多くの方が気になるホテルでのアフタヌーンティーを利用する際の服装について、男性や女性、大学生から20代30代、そして40代50代まで、年代や性別に合わせた具体的なコーディネートを詳しく、深く掘り下げて解説します。
カジュアルな雰囲気でドレスコードなしの場合のポイントや、パンツスタイルやズボンは許されるのか?靴はスニーカーでも良いのか?といった疑問にも適切な答えを提示します。
さらに、ユニクロなどの身近なブランドを上手に活用するコツ、夏や冬といった季節ごとの注意点、そして絶対に避けたいNGな服装まで、あらゆる角度から網羅的にご紹介します。
この記事を最後まで読むことで服装選びの不安が解消され、マナーを守りつつ自分らしいお洒落を楽しみ、自信を持って特別なひとときを心から満喫できるようになるはずですよ^^
【記事のポイント】
- ホテルでのアフタヌーンティーにおける服装の基本マナー
- カジュアルな場面やドレスコードがない場合の服装
- 【男女・年代別】おすすめのコーディネート例
- 季節ごとの服装選びのポイントとNG例
ホテルでアフタヌーンティーを楽しむ服装選びの基本
- 知っておきたいNGな服装マナー
- カジュアルOKやドレスコードなしの場合
- パンツスタイルやズボンはOK?
- 靴はスニーカーでも大丈夫?
- ユニクロで作る高見えコーデ術
- 【季節別】夏と冬それぞれの服装のポイント
知っておきたいNGな服装マナー
ホテルでのアフタヌーンティーにおいて、服装選びの第一歩は「避けるべき服装を知る」ことです。場の雰囲気を尊重しない服装は、単なるお洒落の失敗に留まらず、明確なマナー違反と見なされることを心に留めておく必要があります。
結論から言うと、リラックスウェアや過度にラフな格好、品位に欠ける服装は厳禁です。
その理由は、ホテルのラウンジが日常から切り離された洗練された公共の空間であり、多くのお客様がその優雅な雰囲気を味わうために訪れています。
そのため、過度にカジュアルな服装や露出の多いスタイルは、他のお客様の心地よい時間を妨げ、ホテル側が長年かけて築き上げてきた格式や雰囲気を損なう可能性があるのです。服装は周囲への配慮を示す「静かなメッセージ」とも言えます。
具体的にはTシャツ(特にプリントやロゴが大きく入ったもの)やダメージ加工のジーンズ、スウェット、ジャージといった服装は明確にNGです。これらは「部屋着」や「運動着」のカテゴリーに含まれるため、フォーマルな場にはふさわしくありません。
また、丈が極端に短いスカートやショートパンツ、胸元が大きく開いたトップス、背中が大きく開いたデザイン、肌の露出が多いキャミソール一枚といったコーディネートも避けるべきでしょう。
たとえ暑い季節であっても、品位を保つための配慮が求められます。足元も同様で、ビーチサンダルやラフなクロックスなどは論外です。
【要注意】アフタヌーンティーで絶対に避けたい服装リスト
- トップス:Tシャツ、タンクトップ、スウェット、パーカー
- ボトムス:ダメージジーンズ、ショートパンツ、ジャージ
- ワンピース:ミニスカート丈のもの、露出の激しいデザイン
- 靴:ビーチサンダル、クロックス、スニーカー(原則として)
- その他:作業着、スポーツウェア全般、部屋着に見えるもの
これらの服装はたとえ高級ブランドのものであっても、アイテムそのものが持つカジュアルな性質から場の雰囲気にそぐわないと判断されますので十分に注意しましょう。
カジュアルOKやドレスコードなしの場合
「ドレスコードは特に設けておりません」「カジュアルな服装でお越しください」といった案内がある場合、多くの方が「一体どこまでカジュアルで良いのか?」と悩むことでしょう。
しかしこれは「普段着で良い」という意味ではありません。このような場合、世界共通の基準である「スマートカジュアル」を意識した服装を選ぶのが、最も賢明で確実な選択です。
スマートカジュアルとは、その名の通り「賢明で洗練された(Smart)」要素と「堅苦しくない(Casual)」要素を併せ持つ服装のこと。
フォーマルとカジュアルの中間に位置し、明確な定義はありませんが、「清潔感のある、きれいめな休日のお出かけ着」と解釈すると分かりやすいでしょう。
ホテルやレストランへの敬意を示すと同時に、自分自身も「特別な時間を楽しむ」という気持ちのスイッチを入れることができます。
実際に、帝国ホテル東京の公式サイトでも、レストランに限らず館内の通行について「軽装(短パン、サンダル履き等)でのご来店はご遠慮いただいております」と明記されており、ドレスコードの指定がない場合でも一定の品位が求められることがわかります。
例えば、女性であれば清潔感のあるブラウスに、揺れ感が美しいフレアスカートやシルエットのきれいなパンツを合わせるのがおすすめです。品の良いワンピースは一枚でスタイルが完成するため、最も間違いのない選択肢と言えるでしょう。
男性であれば襟付きのシャツにチノパンやスラックスを合わせ、季節に応じてジャケットや上品なカーディガンを羽織ると、知的で洗練された印象になります。
スマートカジュアルを成功させる3つのポイント
ドレスコードがない場合でも、この3点を意識するだけでグっとアフタヌーンティーにふさわしい、洗練された装いになります。
- 清潔感:言うまでもなく最も重要です。シワや汚れのない手入れの行き届いた服と靴を選びましょう。
- 上品さ(エレガンス):素材感やシルエットに気を配り、品のあるアイテムを選びます。麻やデニムよりもサテンやとろみ素材、ハイゲージニットなどが適しています。
- TPO(時・場所・場合):訪れるホテルの格やラウンジの雰囲気を事前に公式サイトやSNSで確認し、それに合わせた色やデザインを心掛けるのが上級者です。
パンツスタイルやズボンはOK?
「アフタヌーンティーはスカートやワンピースでなければならない」というイメージをお持ちかもしれませんが、それは過去のものです。
現代においてはパンツスタイルやズボンを選ぶことは全く問題なく、むしろ洗練された選択肢として広く受け入れられています。
ただし、ここでのパンツスタイルとは、前述の通りジーンズやカジュアルなコットンパンツのことではありません。エレガントに見せるための鍵は「素材感」「シルエット」「デザイン」の3つです。
例えば、シルクやサテンのような光沢のある素材、歩くたびに美しく揺れるドレープ感のある素材のワイドパンツ等は非常に優雅な印象を与えます。
また、センタープレスが入ったテーパードパンツは、きちんと感を演出し足を長く見せる効果も期待できるでしょう。
特に、デザイン性の高いオールインワンやセットアップ(パンツドレス)は、一着でコーディネートが完成し、華やかさとフォーマル感を両立できるため非常に便利です。
トップスにはボウタイ付きのブラウスやレースをあしらったものを合わせると、顔周りが華やかになり、より洗練された着こなしが完成します。
また、動きやすさという実用的なメリットもあるため、小さなお子様連れの場合やアクティブに過ごしたい日にも最適です。スカートが苦手な方でも自信を持ってパンツスタイルを楽しんでください。
エレガントなパンツ選びのコツ
- 素材:とろみ素材、サテン、ツイード、ジャカードなど、高級感のあるものを選ぶ。
- シルエット:ワイド、テーパード、ストレートなど、落ち感が美しいもの。
- ディテール:センタープレス入り、ハイウエストデザインなど、脚を長くきれいに見せる工夫があるもの。
靴はスニーカーでも大丈夫?
服装全体をどんなに上品にまとめても、足元の選択を誤るとすべての努力が台無しになりかねません。結論として、アフタヌーンティーの場にスニーカーを履いていくのは原則として避けるべきです。これはたとえ高級ブランドのスニーカーであっても同様です。
多くの格式あるホテルでは、ドレスコードの一部としてスニーカーやサンダルを明確に禁止している場合があります。
これはスニーカーが元々スポーツ用の履物として生まれた歴史的背景から、フォーマルな場にはふさわしくないとされているためです。
たとえ服装に問題がなくても、靴がカジュアルすぎるという理由で入店を断られてしまうケースも実際に考えられます。靴はその人のTPOへの理解度を示す重要なバロメーターと見なされているのです。
女性の場合、つま先とかかとが隠れるパンプスが最もフォーマルで、どのような場でも間違いのない選択です。
ヒールの高さに厳密な規定はありませんが、歩きやすく、かつ姿勢を美しく見せてくれる3~5cm程度のものが良いでしょう。上品なデザインのバレエシューズやフラットシューズも許容範囲です。
男性の場合はビジネス用のものとは少し違う、お洒落な革靴が基本となります。内羽根式のストレートチップほど堅苦しくなくても、外羽根式のプレーントゥや、程よくカジュアルなローファーなど、きれいに磨かれた靴を選んでください。
そして男女ともに素足はマナー違反。女性はナチュラルな色のストッキング、男性は服装に合わせた色の靴下を必ず着用しましょう。
移動時の快適さとマナーを両立するには
ホテルまでの道のりが長い場合や、他の予定がある場合など、どうしても歩きやすい靴で移動したい時もあるでしょう。
その場合はきれいなパンプスや革靴を布製の袋などに入れてバッグで持参し、ホテルの化粧室などで履き替えるのが非常にスマートな方法です。この一手間が、快適さとマナーの両立を可能にします。
ユニクロで作る高見えコーデ術
「アフタヌーンティーのためだけに高価なブランド服を新調するのは現実的にちょっと…」と感じる方は少なくないはずです。ご安心ください。
ユニクロのような身近なブランドのアイテムを賢く選べば、ホテルの雰囲気に全く引けを取らない、上品で高見えするコーディネートは十分に可能です。
高見えさせるための最大のコツは、「素材感」「サイズ感」「色使い」の3点に集約されます。ユニクロの豊富なラインナップの中から、レーヨン、サテン、エクストラファインメリノウール、上質なコットンなど、程よい光沢感や滑らかなドレープ感のある素材を選びましょう。
またサイズ選びも極めて重要です。トレンドのオーバーサイズはカジュアルに見えがちなので避け、自分の体型に合ったジャストサイズか、体のラインを拾いすぎない少しゆとりのあるきれいなシルエットのものを選ぶことが鉄則です。
具体的なコーディネートとしては、例えばユニクロの「レーヨンブラウス」に「スマートアンクルパンツ」や美しい揺れ感の「ギャザースカート」を合わせます。そしてこれだけだとシンプルすぎるので、手持ちのツイードジャケットや上品なノーカラージャケットを羽織ります。
仕上げに質の良いアクセサリー、小ぶりで上品なバッグ、そして手入れの行き届いたきれいなパンプスを加えれば、誰もがユニクロ製品だとは気づかないほど、洗練されたお出かけスタイルが完成します。
コーディネート全体の色数を3色以内に抑え、ベージュやネイビー、モノトーンなどで統一すると、より一層シックで高見えする印象になります。
ユニクロの優秀なシンプルアイテムは、小物使いで一気に格上げするのがポイントです!例えばシンプルなクルーネックニットに大ぶりのビジューブローチを一つ着けるだけで、顔周りがパッと華やぎ、お呼ばれ仕様に早変わりしますよ。ぜひ試してみてください^^
【季節別】夏と冬それぞれの服装のポイント
アフタヌーンティーの服装は季節感を巧みに取り入れることでよりお洒落に、そして快適に過ごすことができます。ここでは特に配慮が必要な夏と冬、それぞれの季節に合わせた服装選びの具体的なポイントと注意点を解説します。
夏の服装:涼やかさと品格を両立させる
夏の服装で最も注意すべき点は、涼しさを追求するあまり露出が過剰になったり、全体がカジュアルになりすぎたりしないことです。
開放的な気分になりがちですが、ホテルのラウンジはあくまでフォーマルな空間であることを忘れてはいけません。ノースリーブのワンピースやフレンチスリーブのブラウスも素敵ですが、その場合は必ず薄手のカーディガンや上品なストール、サマージャケットなどの羽織りものを用意しましょう。
これは、肌の露出を抑えて品位を保つというマナー面に加え、多くの人が意外と見落としがちなホテルの強力な冷房から体を守るという、実用的な意味でも非常に重要です。
素材はリネン(ただしシワになりにくい加工のもの)、シフォン、オーガンジー、上質なコットン、レースなど、見た目にも涼やかなものがおすすめです。
色は爽やかなパステルカラーやオフホワイト、サックスブルーなどを選ぶと、視覚的にも涼しげで季節感を演出できます。汗対策として吸湿速乾性のあるインナーを着用するのも良いでしょう。
冬の服装:素材感で暖かみとクラス感を演出する
空気が澄み、イルミネーションが美しい冬のシーズンは、アフタヌーンティーがより一層特別なものに感じられます。
冬の服装は上質な素材選びで、見た目の暖かみと高級感を同時に演出するのが成功の鍵です。ベロアやベルベット、ツイード、上質なウール、カシミヤといったリッチで暖かみのある素材は、冬のアフタヌーンティーに最適です。
色はボルドーやワインレッド、ダークグリーン、ネイビー、チャコールグレーなど、深みのあるシックな色合いを選ぶと落ち着いた大人の雰囲気を醸し出せます。
ただし、ざっくりとしたローゲージニットや厚手のセーターは暖かくてもカジュアルに見えやすいため、できれば避けた方が無難です。
選ぶのであれば体のラインにきれいに沿うハイゲージのニットにしましょう。コートやダウンジャケットなどの重厚なアウターはエントランスのクロークに預けるのが一般的なマナーなので、室内で過ごすドレスやセットアップを主役にコーディネートを組むことが大切です。
季節 | おすすめの素材 | おすすめのアイテム例 | 重要な注意点 |
---|---|---|---|
夏 | シフォン、レース、オーガンジー、上質コットン、サマーリネン | シフォンワンピース、レースブラウス、薄手のカーディガン、大判ストール、サマージャケット | 過度な露出は厳禁。冷房対策として羽織りものは必須。汗ジミが目立たない素材や色を選ぶ配慮も大切。 |
冬 | ベロア、ツイード、ハイゲージウール、カシミヤ、サテン | ベロア素材のワンピース、ツイードジャケット、ハイゲージニット+ウールスカート、きれいめセットアップ | カジュアルな厚手セーターは避ける。室内での服装を主役に考え、アウターはクロークに預けることを前提とする。 |
【年代・性別】ホテルでのアフタヌーンティーに相応しい服装
- 男性(メンズ)におすすめの服装
- 女性におすすめのエレガントな服装
- 大学生におすすめのきれいめコーデ
- 20代30代向けのトレンドコーデ
- 40代50代向けの上品な装い
- 【まとめ】ホテルアフタヌーンティーに相応しい服装で素敵な時間を
男性(メンズ)におすすめの服装
男性がアフタヌーンティーを楽しむ際の服装は、上品で清潔感のある「ジャケットスタイル」が最も無難であり、かつ最も洗練されて見えます。
ビジネススーツのような堅苦しさや威圧感は不要ですが、Tシャツにジーンズのようなラフすぎる格好は場違いです。その中間に位置する、いわゆる「ジャケパン」スタイルを目指しましょう。
基本となる組み合わせは「テーラードジャケット+襟付きシャツ+スラックス or きれいめチノパン」です。
ジャケットはネイビーやチャコールグレー、ベージュといった定番色が無難ですが、季節によってはチェック柄や明るめの色を取り入れるとお洒落でしょう。
インナーのシャツは基本の白やサックスブルーに加え、細めのストライプ柄なども良いでしょう。ネクタイは基本的に不要ですが、もし着用する場合はビジネスライクになりすぎない、少し華やかな色や柄のものを選びます。
パンツはウール素材のセンタープレス入りスラックスが最も上品ですが、シワのないきれいめなチノパンでも問題ありません。
そして全体の印象を決定づけるのが足元です。前述の通り、必ず手入れの行き届いた革靴を選びましょう。スニーカーやサンダルは厳禁です!
コーディネート全体がシンプルになりがちな分、腕時計やポケットチーフ、上質な革ベルトといった小物でさりげなく個性を演出すると、よりこなれた印象になります。
男性向け・あると便利な小物リスト
- ポケットチーフ:胸元に挿すだけで一気に華やかな印象に。白無地のリネンが最も使いやすいです。
- カフリンクス:袖口からさりげなく見えるお洒落。遊び心のあるデザインもおすすめです。
- 上質な腕時計:ドレッシーなアナログ時計は大人の品格を高めてくれます。
- 革ベルト:靴の色と合わせるのが基本。上質なものを選ぶと全体が引き締まります。
女性におすすめのエレガントな服装
女性の服装で最もおすすめなのは、やはり一枚でコーディネートが完成し、華やかさと上品さを兼ね備えた「ワンピース」です。
特に、座っている時間が長いアフタヌーンティーではウエストから裾にかけてのシルエットが美しいワンピースを選ぶと、座った姿もエレガントに見えます。
フィット&フレアのシルエットや、Iライン、Aラインなど、自分の体型をきれいに見せてくれるデザインを選びましょう。
ワンピース以外の選択肢としては「ブラウス+スカート」の王道の組み合わせも素敵です。トップスはシルクやとろみ素材、繊細なレースをあしらったものなど、顔周りを明るく華やかに見せてくれるデザインがおすすめです。
スカートは膝が隠れるミディ丈やロング丈のフレアスカート、プリーツスカートを選ぶと、所作まで優雅に見せてくれます。
アフタヌーンティーはもともと、英国貴族の社交の場として発展した文化であるため、その歴史に敬意を払うようなクラシカルで上品なスタイルが好まれます。
色は季節や提供されるアフタヌーンティーのテーマに合わせるとより一層楽しむことができます。例えば、春のいちごフェアなら淡いピンク、初夏のメロンならミントグリーン、秋の栗やぶどうならブラウンやパープルを取り入れるなど、スイーツとのカラーコーディネートを意識するのも上級者のお洒落です。
仕上げに小ぶりで上品なパールやゴールド系のアクセサリーを添えれば、完璧なアフタヌーンティースタイルの完成です。
大学生におすすめのきれいめコーデ
大学生の方が友人同士や家族とアフタヌーンティーに行く際は、若々しさを活かしつつ、清潔感と上品さを両立させた「きれいめカジュアル」が最適解です。
ハイブランドで固めるなど過度に背伸びをする必要はありませんが、普段の講義に出るようなラフな服装とは一線を画す「少しだけ特別なお出かけ」という意識が大切になります。
女性なら小花柄やドット柄など、派手すぎない柄物のワンピースに無地のカーディガンを合わせたスタイルは、可愛らしさと上品さを両立できておすすめです。
また、フリルやボウタイが付いたデザインのブラウスに、チュールやプリーツのロングスカートを合わせるのも良いでしょう。
色はアイボリー、ベージュ、パステルカラーといった明るく柔らかな色合いを選ぶと、フレッシュな魅力が最大限に引き立ちます。ブランドロゴが大きく入ったアイテムは避け、無地や細かい柄で品良くまとめましょう。
男性ならシワのない白シャツやストライプのボタンダウンシャツの上に、ネイビーやベージュ、グレーのきれいめなVネックニットやクルーネックカーディガンを重ね着し、細身のチノパンやスラックスを合わせるスタイルが清潔感があり好印象です。
足元はスニーカーではなく、少し大人っぽいローファーを選ぶだけでグっと全体の印象が引き締まります。トレンドを意識しすぎるよりも、あくまでもベーシックで清潔感のあるアイテムを丁寧に組み合わせることが好感度の高いスタイルを作る鍵です。
20代30代向けのトレンドコーデ
お洒落への関心が高い20代・30代の方は、アフタヌーンティーという場のTPOを踏まえた上品さをベースにしつつ、自分らしいトレンド感を程よく取り入れたスタイルがおすすめです。
定番のきれいめスタイルに旬の要素を少しだけ加えることで、洗練された印象を与えることができます。
例えば、ここ数年トレンドのシアー(透け感のある)素材のブラウスや、袖にデザイン性のあるボリュームスリーブのワンピースは、一着で旬な雰囲気とお洒落感を演出できます。
ただし、デザイン性が高いアイテムを選ぶ際は、色味を白・黒・ネイビー・ベージュといったベーシックカラーに抑えることで、派手になりすぎずホテルの雰囲気にも馴染む上品な着こなしになります。
「デザインで遊ぶなら色は控えめに」が鉄則です。また、美しいマーメイドラインのスカートや縦のラインを強調してスタイルアップを叶えるIラインのセットアップなども、知的でエレガントな印象を与えられるためおすすめです。
アフタヌーンティーは美しいスイーツや茶器と一緒に写真を撮る機会も多いですよね。だからこそ、座った状態でも顔周りが華やかに見えるトップスや上半身にデザインのポイントがあるワンピースを選ぶと、写真写りも格段に良くなるでしょう^^
アクセサリーやバッグで自分の好きなブランドやテイストを取り入れて個性を表現するのも素敵です。ただし、あくまで主役は友人や家族との会話と、美味しい紅茶やスイーツを楽しむ時間。過度に主張の強いアイテムやカチャカチャと音が出てしまうようなアクセサリーは避け、全体の調和を大切にしましょう。
40代50代向けの上品な装い
人生経験を重ね本物の価値を知る40代・50代の方は、素材の上質さと自分の体型を最も美しく見せるシルエットを重視した、大人の余裕と品格を感じさせる装いが最も素敵に映ります。
無理に若々しさを追い求めるのではなく、年齢を重ねたからこそ滲み出る内面の美しさを引き立てるようなスタイルを目指しましょう。
服装選びの絶対的なキーポイントは「上質な素材」です。カシミヤやシルク、高品質なウール、光沢の美しいサテンなど、一目見て、そして触れて質の良さが伝わるようなアイテムを選んでください。
たとえデザインはごくシンプルであっても、素材が良いだけで全体の印象は驚くほど格上げされます。また、体のラインを拾いすぎず、かといって隠しすぎない、自分の体型に寄り添う絶妙なサイズ感とシルエットに徹底的にこだわることも大切です。
Aラインのワンピースや縦のラインを強調するロングカーディガンやジレは、体型をカバーしつつエレガントに見せてくれる優秀なアイテムです。
色はネイビーやチャコールグレー、ベージュ、グレージュ、オフホワイトといった、落ち着いたベーシックカラーを基調にすると、上品で洗練された印象になります。
そこに顔周りを明るく見せる上質なシルクスカーフや胸元に輝きを添えるブローチ、質の良い本物のジュエリーを一点プラスすることで、メリハリの効いた気品あふれるエレガントなコーディネートが完成します。
バッグや靴も長く愛用できるタイムレスなデザインの良質なものを選ぶと、装い全体に説得力が生まれるでしょう。
【まとめ】ホテルアフタヌーンティーに相応しい服装で素敵な時間を
ここまでホテルでのアフタヌーンティーにふさわしい服装について、基本的なマナーから具体的なコーディネート例まで、様々な角度から解説してきました。
服装選びはマナーを守るためだけのものではありません。それは特別な空間と時間、そして一緒に過ごす相手への敬意を示すと同時に、自分自身がそのひとときを心から楽しむための大切な準備です。
最後にこの記事の重要なポイントをリスト形式で振り返ります。これらの要点を押さえ、自信を持ってあなたらしい素敵な装いで、優雅なティータイムをお楽しみください♪
- 服装の基本は品格のある「スマートカジュアル」を意識する
- ドレスコード指定なしの場合でも普段着よりきれいめな服装を選ぶ
- Tシャツやジーンズ、スウェットなどラフな服装は厳禁
- 過度な肌の露出やカジュアルすぎるアイテムは明確なNG
- パンツスタイルやズボンはエレガントなデザインなら全く問題ない
- 足元はスニーカーを避け、手入れされたパンプスや革靴を選ぶ
- ユニクロでも素材とサイズ感、色使いを意識すれば高見えコーデが可能
- 夏は涼やかさと品位の両立、そして冷房対策の羽織りものが必須
- 冬は上質な素材を選び、見た目の暖かみと高級感を演出する
- 男性の服装は清潔感のあるジャケットスタイルが最も安心で確実
- 女性の服装はワンピースやブラウス+スカートが王道でエレガント
- 大学生は若々しさを活かした清潔感のあるきれいめスタイルを心掛ける
- 20代30代は上品さを基盤に自分らしいトレンド感をプラスする
- 40代50代は素材の上質さとシルエットの美しさで品格を表現する
- 全体のコーディネートで最も大切なのは清潔感と品位、そして周囲への配慮
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